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大腿骨頸部骨折とロコモティブシンドローム

厚木整形外科 田辺研吉

 大腿骨頸部骨折とは、ももの骨(大腿骨)がその付け根で折れることをいいます。この骨折が大変注目されるようになったのは、お年寄りの寝たきり状態に深い関連があるためといわれています。この骨折が起きるとどういうことになるか少し説明します。
 まず骨折の痛みのためにまったく歩行ができなくなり骨が癒合するまでベッド上での安静を余儀なくされます。殆ど寝たきりに状態ですので筋力や、さらに気力も衰え、時には心肺機能のも障害を及びます。
最近では、医療の進歩に伴い骨折後直ちに手術を行い、ベッド上生活を短縮する方向に向かっていますがそれでも他の疾患とは違い健康な日常生活が回復するまで1カ月以上は必要になります。入院の費用も手術を含め平均200万円の医療費がかかりますので医療財政を圧迫する要因になります。無事に退院できたとしても手術後の後遺症も多く、時には、介護が必要になることもあります。厚労省の調査では現在この骨折が年間10万例以上は発症しています。そして今後の20年間に2倍以上の発症が予想されています。このことからこの頸部骨折を含め骨関節の疾患や骨粗鬆症の予防を積極的に行わないと要介護の大部分はこれらの整形外科的な疾患が主要となる恐れがあります。
 このため日本整形外科学会では、内科でのメタボリックシンドロームに対応する言葉としてロコモテジブシンドロームという整形外科的な考えを提唱し全国の整形外科専門医が考えに沿って治療活動を展開しています。
 ロコモテジブシンドローム(通称ロコモ)とはどんな症状かと言いますと、高齢者が大腿骨の頸部骨折を起こしたり、骨粗鬆症で脊椎の圧迫骨折を起こしたり、転倒で手首の骨を骨折したり、筋力が衰えて歩行が困難になったりで要介護状態になりますが、ロコモとはそのような骨折や転倒を起こしやすい状態、寝たきりになる前の危ない状態のことでう。

 それではこのロコモを予防するためにはどんな手立てが必要でしょうか。
 まずロコモチェックという簡単なチェック方法があり、自分がどの程度ロコモになっているかを判断します。また骨密度を測定し骨粗鬆症の有無を検査します。その程度により、主治医が日常の運動を指導したり、骨密度を改善するお薬を飲んだりで少しずつ要介護が遠のいてゆきます。もし自身がロコモかなと思った時は、整形外科専門医でしっかりと判断をしてもらいそれぞれに合った治療法を受けてください。厚木医師会もロコモや大腿頸部骨折の予防のための積極的な支援を展開しています。いつもご相談ください。

  

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